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「ヤフオク!」が、まだ「ヤフーオークション」と名乗っていた頃から、いや、ヤフオクが世に登場した 2000年頃からの、ヤフオクユーザーの私です。
昔は落札が多かったですが、最近は不要品を出品したりしています(年に数回ですが)。

何しろ、起業してのネットショップ運営経験があるため、写真の撮り方も素人よりは上手く、どう書けば売れやすいのかを非常に心得ております。
というわけで先日、とある物品をヤフオクにて売却すべく、出品をしました。
順調に入札者が増える中、出ました。
そう、「入札を取り消して欲しい」という入札者からの質問(依頼)です。
かれこれ 300 点以上出品し、これまで普通に落札されておりましたが、キャンセル依頼ははじめてです。
結果から申せば、断りました。
(その後、その方が落札され、滞りなく取引は終わりました)
断り方にも色々あると思いますので、一例として私の回答を紹介します。
前提:入札者はキャンセルできないことを承諾して入札している
入札のキャンセルは、入札者は取り消せません。
入札は取り消せません。
やむを得ない事情があるときは、「出品者への質問」を利用して、出品者へ入札の取り消しを依頼してください。質問の手順は、「出品者に質問する」をご覧ください。
(後略)
出品者は「入札取り消し」という機能が使えるようになっていますが、これは「悪質な入札者を排除するため」という、基本的には出品者を守るための機能です(と思っている)。
ですが、この機能があるために「キャンセル依頼」をする迷惑な入札者が後を立ちません。
ヤフーもこの問題を何とかすべきだと思う。
入札キャンセルを断った内容
まずは、当時の状況です。
当時のオークションの状況(ざっくり)
- 月曜日開始、土曜日に終了。
- 依頼者 A さんは最高額入札者、月曜日の早い段階で、最初の入札でかなりの額を入力
- その後 10 人ほどが入札に参加してくれたが、何度やっても A さんの入札額を上回れず、誰も最高額入札者になれず
- 木曜夜に、A さんからキャンセル依頼
他に同じ商品で安い出品があったようで、A さん的には「そっち買えばいいじゃん」となったものと推測されます。
キャンセルを受けるか悩んだ
結果的には断りましたが、それまで小一時間かなり悩みました。
ネット上の書き込みには「面倒臭いから入札キャンセルの依頼は受ける」との意見も多かったです。
確かに、キャンセル依頼をするような人にはもはや購買意欲はなく、落札が成立しても支払ってくれるという保証はありません。

この辺、落札されたら Yahoo!が自動で代金を回収しておくシステムにするべきだと思う。
それだったら次点の B さんに落札してもらおう、という話になります。
しかし、B さんは入札時に最高額入札者にならなかったことで、すでに他の出品物に入札している可能性もあります。つまり、B さんに迷惑がかかります。
さらに、B さんは「A さんがキャンセルしてもらえるなら私も」と思う可能性もゼロではなく、一人のキャンセルを認めてしまうと他の方のキャンセルも認めなければならなくなり、オークションの意味がなくなってしまいます。
というわけで、今回はお断りすることに決めました。
断ったときの回答内容
依頼者 A さんも人間ですので、なるべく事を荒立てないよう、なるべく丁寧に説明しました。
- 一人のキャンセルを認めてしまうと、他の方のキャンセルも認めなくてはならなくなり、オークションが成立しなくなってしまう
- 次点 B さんは入札時に最高額入札者にならなかったことに納得され、他の出品に入札されている可能性もあり、迷惑をかけることになる
- 最高額入札者の方を削除することで、私自身が価格吊り上げの操作を疑われてしまう可能性がある
こんな感じの内容を、ごく丁寧なビジネス文のようにまとめて回答しました。
依頼者 A さんからはその後「了解しました」という質問欄からの返信がありました。
その後どうなったか
結局、依頼者 A さんがそのまま落札し、通常の取引と同様に支払い手続きもして下さり、問題なく取引は終了しました。
よかったよかった・・・。
こういう状況なら入札キャンセルを受けたかもしれない
ただ、「キャンセルは一切受け付けない」という姿勢ではなく、状況によりけりだとも思っています。
たとえば以下の例。
他に誰も入札者がいない(他に迷惑がかかる入札者がいない)場合
今回は他に 10 人ほどの入札者がおり、キャンセル依頼者 A さんは最高額入札者だったため、もしキャンセルを受けてしまうと
- 「私もキャンセルしたい」
- 「価格吊り上げ操作か」
- 「最高額入札者にならなかったから他の物を買ってしまった。今更、自分が最高額入札者なのは困る」
という混乱を招く恐れがあるため、断りました。
しかし、もしも他に入札者がいなかった場合、これらの混乱を招く心配はありません。
したがって、終了直前でもない限り、依頼者が唯一の入札者であればキャンセルを受けるかもしれません。
他の人が最高額入札者になった場合は解決
依頼者(最高額入札者)以外の人がさらに高額の入札をしてくれ、依頼者が最高額入札者でなくなった場合、問題解決です。
わざわざ「入札取り消し」をするかどうか悩む必要もありません。
終了まで時間がある場合は、24 時間を限度に(質問に回答せず)様子を見てもいいかもしれません。
まとめ
商売をしていると「招かれざる客」は少なからずいます。況んやヤフオクをや。
入札キャンセル依頼が来て断る場合は、頭ごなしに拒否するのではなく、冷静に理論立てて説明してみてはいかがでしょう。そう、まるで弁護士のように。
丁寧に説明をすれば、依頼者にご納得頂ける可能性を上げることができるかもしれません。
「事を荒立てたくない」と入札キャンセルを無条件で受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、安易な入札キャンセル依頼の受け入れはリスクにもなり得ます。
他に入札者がいる場合は、それらの方々にも迷惑がかかる可能性もあり、さらには入札参加者のモラルを下げる(ヤフオクでは入札キャンセルができるよ!な意識が広がる)ことにも繋がりかねません。
ヤフオク運営者の皆さんには、この辺の問題解決にも尽力をお願いしたいところです。