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実は新サービスの展開を準備しておりまして、この度人生ではじめて、商標登録をすることにしました。
弁理士さんにお願いした額、ズバリ手数料は7万円也。
ネット上には「自分でできるよ」という情報もそこそこありましたが、今回はプロにお願いすることにしました。
最近は日経新聞でもリーガルテックが頻繁に記事になるなど、知財管理についての話題に事欠きません。
ティラミス店の商標問題もありましたし、社長や個人事業主のみなさん、商標権は大事ですよ!
弁理士さんとどう知り合うか?
知人に色々と「弁理士さんの知り合い、いない?」と聞いてみたものの、残念ながら弁理士の知り合いがいる人は皆無。

相続関連で、「司法書士は知っている」という知人は結構いましたが・・・
検索すれば特許事務所は色々と出てきますが、どこがいいとかまったくわからない。
というわけで、私は今まで1回も活用したことのない「商工会議所」を利用しました。
商工会議所でやってる知財相談
幸い、私の住んでいる市の商工会議所では、毎週「知財相談」や「法律相談」を開催していて、無料で30分間相談できる場を設けてくれています。※非会員でも問題ありませんでした。
商標を取らねば!と思った1時間後には電話で予約。当日は名刺を持って伺いました。
相談に乗ってくれた弁理士さんが感じのいい方だったこともあり、ざっくりとした予算を聞いて、その場で見積もりをお願いしました。
翌日、事務の方から見積書をメールで頂き、すぐに返事をして契約成立。
我ながら行動が早い。と言うよりも、商標は早い者勝ちですからね。早いに超したことはありません。
各都道府県に「発明協会(知財総合支援窓口)」もある
私の市にはこの施設はなかったのですが、おおよそ県庁所在地などにこういった窓口があり、無料相談を受け付けています。
「自力でやりたい」という方にも、申請書の書き方などの相談に乗って頂けるとの噂。
もし近くにあったら、私も通って相談に行ってたかもしれませんね。
安いオンラインサービスを利用しなかった理由
今回は手数料が7万円の見積もりとなりましたが、ネットで探せばもっと安くやってくれる弁理士さんはいっぱい出てきます。
たとえば、気になっていたサービスの1つが、リーガルテックで話題の「Toreru(トレル)」。
© Toreru
AIを活用してムダな作業を少なくして、手数料が約2万円で商標の出願ができるという、金額的にも画期的なサービスです。
貧乏なスタートアップに、かなり魅力的な金額であります。
なぜ、私はこういった安いサービスを利用しなかったか?
顔を合わせて話せた
何しろ、「商標は取って終わり」ではありません。
類似の表示をする同業サービスが出てきた場合、それを排除する必要が出てきます。
訴訟が起きる可能性もゼロではありません。
訴訟は弁護士さんのお仕事ですが、恐らくコネがあるでしょう。
そのような後々の知財トラブルの可能性も考えて、「知り合いになれた弁理士」さんのほうが安心だと判断しました。
トラブルが起きてもオンラインの弁理士さんにお願いする方法もあるとは思いますが、「知り合った弁理士さん」に比べると、すぐに相談できるという安心感に欠けます。
弁理士さんの事務所が近所だった
名刺を交換できたお陰で知りましたが、商工会議所で相談頂いた弁理士さんの事務所が、私の自宅(兼、仕事場)から1km位の場所でした。いやー、知らなかった!
すぐ近所に知財の相談ができる場所があるって、すごく安心じゃないですか。
ネットで依頼するとなると、こうは行きません。
弁理士バッジがまぶしかった
弁理士さん、という資格は、なんとなーくしか知りませんでしたが、お会いしてみてはじめて見た「弁理士バッジ」。
あの菊の紋章、かっこいいですよねぇ~。何より、プロという感じがぷんぷんしました。
ハイすみません、この理由は冗談です。
結局は、「地元の安心感」を買った
というわけで、結局は「近くで相談できる安心感」、これに限りました。
ちなみに、あとで事務所のホームページを見て、弁理士さんは私と同じ大学出身でもあったことが判明(学部は違いましたが)。
同じ大学の先輩、頑張って欲しいですよねー。
自分でやらなかった理由
商標登録申請は、自分ですることも可能です。
弁理士さんにも「自分で勉強すればできる」とも言われましたが、私は今回はお願いしました。
なぜなら。
申請前の調査が大変
申請は「すればいい」ものでもない、と、それこそ今回の相談で知りました。
必要なのは「登録が受け付けられそうかどうかの可能性の調査」、いわゆる「先願調査」です。
同業他社で同じサービス名がまだ商標登録されてないとしても、さまざまな理由で申請が却下される場合もあります。
類似もダメです。
細かい事前調査をして頂いて、可能性がないなら、別の商標を考える必要も出てきます。
さすがにこれはプロにお願いすべきだと判断しました。
今回は特許事務所さんの手数料7万円のうち、2万円はこの調査料だそうです。
先述の「Toreru(トレル)」は、登録可能性をA・B・Cの三段階で判断してくれるそうですが、私が今回依頼した弁理士さんの事務所ではパーセンテージで判断。
ちなみに、登録の可能性が100%というのはないそうです(お願いした弁理士さんの事務所では、最高で80%らしい)。
と言うのも、出願中の商標の全部を弁理士さんも検索できるわけではなく、出願されてごく間もない、データベースにないものの中に同じ商標がないとも限らない為だそうです。
私の場合は70%とのこと(拒絶の可能性もあるが、反論の余地もあり、らしい)で、出願をお願いしました。
一人だと拒絶されたときなどに対処できない
申請したあと、申請が拒絶されることもあります。
その場合、意見書を書いて提出するなど、面倒なことになります。
申請するまでは自分で何とかなっても、それ以後の審査過程で問題が出たら、「じゃあ今から特許事務所に頼むかな」なんてことはできないでしょう。
(2019/3/5更新)コメント頂きましたが、できるそうです。結局同じか割高な料金を請求されるなら、最初から頼んだほうがいいとは思いますが・・・。
ちなみに、今回の特許事務所さんでは、「拒絶」の場合の意見書作成は1~8万円程度、だそうです。
お金がかかるのは仕方ないにしても、幅があるな・・・。
今回は先願調査で、拒絶される場合に特許庁から示されそうな理由とその反論案も、レポートで示してくれてありましたし、電話でも色々教えてくれました。
時間が勿体ない
最大の理由がこれです。
自分で勉強してやることも多少考えました。何しろ、税理士さんなんかは無しで今までやってますからね。(依頼するほど儲かってない、とも言える)
ですが。
今回、知財管理の相談をしてみて、手数料7万円でお願いできるなら、それでいいと思いました。
【7万円の金銭的コスト】 < 【自分の学習コスト(時間のコスト)+ 不安要素】
です。
これで10年、自分の商標が保護されるのであれば、手数料だけの年間コストは7千円。月々600円弱。
いいじゃないですか。申請の失敗の確率も減るわけですし。
スタートアップこそ、自分の労力は自分にしかできない仕事に集中させるべきだと思います。
・・・と、今でこそ多少稼げるようになったからそう思うのかもしれませんが。
ウェブサイトも同じである
私は今は本業としてウェブサイトを作ったりしていますが、素人経営者が自力で作っているサイトを見るにつけ、
「ひどいなこりゃ」
と思ったりすることが良くあります。
見た目もコードも汚く、プラグイン使いすぎ、結果としてサイト表示が重くなり、検索結果にも影響。
(私はプラグインは極力使わず、軽いサイトで高速表示に細かくこだわるタイプである)
プロに頼めば、見た目以上の結果が手に入る。なのに頼まない。その結果、しょぼくて遅いホームページをいつまでも使い、ビジネスが加速しない。
今回の商標登録も、同じ事のように感じます。「プロに頼めば、ムダがない上に効率が良い」。これです。
はじめての商標登録申請 まとめ
ちなみに、お願いした弁理士さんは商工会議所での知財相談員だけでなく、各所でセミナーや講演、客員教授もされているそうです。
だから安心、というか、色々な人が見てるからぼったくりな金額ではないだろう、と。
どうなんでしょう、手数料は先願調査を入れて7万円。相場ですか?(地方都市)
あーだこーだ書きましたが、最初に小売りで起業した際は、商標登録なんてしてませんでした。
というか、そういうことに考えが及んでいませんでした。
物品が売れず、GoogleもAmazonもデータを金にする時代。これからは知財だー!
(↑日経新聞の請け売り)