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ネット証券大手のマネックス証券 iDeCoが、9月30日からサービス開始となりました。
iDeCoの参入が活発になったのは、今年1月からの公務員&主婦解禁を見据えての去年の今頃でした。
さらに、参入を受けて多くの金融機関で手数料無料化が相次いだのが今年の春頃。
それを思うと、マネックス証券さん、かなりの後発です。
・・・が。

かなりの後発である分、取り扱いファンドのラインナップがなかなかすごい。
そんなわけで、私が現在iDeCoを運用中であるSBI証券と、色々と比べてみました。
月額手数料無料は同じ
マネックス証券の運営管理手数料は「完全無料」と大々的にありますが、完全無料のiDeCoサービスは、マネックス証券だけではありません。
モーニングスター社の個人型確定拠出年金ガイドを参照すると、無条件・申込期限なしに運営管理機関手数料が無料となるのは、全部で19機関です(2023年2月現在)。
運営管理機関手数料が無料の、iDeCo取扱い金融機関
手数料は毎月の固定支出となるため、iDeCo口座開設での比較には、「月額手数料無料」の考慮は必須と考えていいでしょう。その分投資に回せるわけですから。
このあたりさすが後発だけあってか、マネックス証券さん、わかっていらっしゃいます。
注 国民年金基金連合会と事務委託手数料の合計167円/月と加入時・移管時手数料2,770円は一律。
ジェイリバイブ<DC年金>の取り扱いあり!
個人型確定拠出年金(iDeCo)では、国内株式のアクティブファンド「ジェイリバイブ」を取り扱っているのは、これまでSBI証券だけでした。
ここに来て、マネックス証券が、「ジェイリバイブ<DC年金>」SBI証券外で初の取り扱い。これはビッグニュースだと思う。
投信の初心者本では、
「信託報酬の低いインデックスファンドを選べ!」
が基本の投資セオリーとなっていますが、こと国内株式クラスにおいては、アクティブファンドのほうが優秀であることが多いです。
※楽天ファンドアワードのセミナー動画では、「日本株式は地の利もあって、アクティブファンドのほうが強い」と言っていた。
その中でも、ジェイリバイブは、「R&I ファンド大賞 2017」でも総合部門で最優秀賞(ほかにも受賞歴多数)を受賞する程の、優良ファンド。
私もSBI証券のiDeCoで「ジェイリバイブ<DC年金>」を積み立てていますが、パフォーマンスの良さから、最近NISAでも積立をしはじめたくらいです。※NISAでは「ジェイリバイブⅡ」を積立。
メディア露出もあり顔がわかる安心感から大人気の「ひふみシリーズ」こそ取り扱いはありませんが、「ジェイリバイブ」の投入は、マネックス証券の本気度が伺えます。
信託報酬が最安値の最新インデックスファンドも充実
さらに、iDeCo参入が後発なだけあり、今年1月のiDeCoの公務員・主婦解禁後に設定された信託報酬最安値の新ファンドの取り扱いがあるのも大きな特徴。
とくに、eMaxis Slimシリーズは、2017年2月に設定された信託報酬がさらに安くなった新しいファンドで、iDeCoとしてはマネックス証券が初の取り扱い。
インデックスの国内株式・海外株式・REITに限って、SBI証券と比較してみました(赤字は信託報酬が安い方)。
※信託報酬は税込、2017年10月5日現在。
マネックス証券 | DIAM DC 国内株式インデックスファンド | 0.1674% |
---|---|---|
SBI証券 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% |
マネックス証券 | DCニッセイ日経225インデックスファンドA | 0.2052% |
---|---|---|
SBI証券 | DCニッセイ日経225インデックスファンドA | 0.2052%以内 |
マネックス証券 | iFree JPX日経400インデックス | 0.2214% |
---|---|---|
SBI証券 | 野村DC・JPX日経400ファンド | 0.27%以内 |
マネックス証券 | DCニッセイJ−REITインデックスファンドA | 0.27% |
---|---|---|
SBI証券 | DCニッセイJ−REITインデックスファンドA | 0.27%以内 |
マネックス証券 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.2160% |
---|---|---|
SBI証券 | DCニッセイ外国株式インデックス | 0.2268% |
マネックス証券 | たわらノーロード NYダウ | 0.243% |
---|---|---|
SBI証券 | iFree NYダウ・インデックス | 0.243% |
マネックス証券 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.3672% |
---|---|---|
SBI証券 | EXE-i 新興国株式ファンド | 0.3794%程度 |
※EXE-i新興国株式ファンドはインデックスには分類されないが、参考として。
マネックス証券 | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.3024% |
---|---|---|
SBI証券 | 三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.3024%以内 |
マネックス証券 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.2376% |
---|---|---|
SBI証券 | iFree 8資産バランス | 0.2376% |
かなり拮抗していますが、マネックス証券のほうが「国内株式(全体)」「JPX日経400」「先進国株式」「新興国株式」での信託報酬が安いです。
私がSBI証券のiDeCoで積み立てているのは「ジェイリバイブ」のほか、「先進国株式」「NYダウ」「新興国株式」の上記のファンド。
総合するとマネックス証券のほうが若干お得になってしまいますなぁ・・・。
まとめ:今からiDeCoを申し込む人にはいいと思う
私はさすがに手間と時間と手数料をかけて移管したいとまでは思いませんが、今からiDeCoに加入するならマネックス証券はかなりあり、でしょう。
SBI証券と比べると投信ファンドの取り扱い数は劣る(SBI証券63、マネックス証券21。2017年10月現在)ものの、ファンドそのものは良いものが厳選されており、逆に考えれば迷わずに済みます。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は1回口座を開設してしまうと移管は時間がかかったりして不便です。金融機関選びは慎重に行いましょう!