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皆様、ごきげんよう。
2020年1月から、晴れて「NISA」から「つみたてNISA」に変更した私でしたが、ここに来て、色々と不便さに悩まされるようになりました。
つみたてNISAの年40万円は、NISAの年120万円に比べて現実的な金額である一方、NISAに慣れてしまっていると金額以上の不便さが立ち回ります。
「NISA」から「つみたてNISA」への変更を検討されている方は、慎重にその特徴を吟味すべしです。
※私はSBI証券を使っているので、他の証券会社の場合は事情が異なる場合もあるかもしれません。一個人の感想としてお読み頂ければ幸いです。
不便1. 好きな時に売買できない
一番の不便さは、**「売買は決まった日にち・決まった金額でしかできない」**という点です。
NISAでは、
ここのところ株価が下がっているから、今月は今日のうちに多めに買い付けておこう
といった、変則的な買い方も可能でした。
しかし、つみたてNISAでは、1か月の決まった日(または決まった曜日、または毎日)に、月33,333円以上の金額で買い付ける以外のことができません。
買い付けする日 | 金額 | |
---|---|---|
NISA | 自由 | 120万円の枠内で自由 |
つみたてNISA | 決まった日のみ | 枠があっても月33,333円以上は不可 |
<1回あたりの設定金額の上限>
毎日コース:1,619円(=40万円÷247)
毎週コース:7,692円(=40万円÷52)
毎月コース:33,333円(=40万円÷12)
極端に言えば、「つみたてNISA」では「1月に40万円分枠を使い切る」なんてことはできません。
飽くまでも、「つみたて」なんですね・・・
事前になら買付日の変更はできる
ただし、買付日(申込設定日)の設定は、好きな時に変更ができると言えばできます。
ですが、NISAのように「今日買おう!」はさすがにできません(多分)。
不便2. リバランスがしづらい
好きな時に好きな金額分、売買できない・・・「つみたてNISA」の不便は、これだけではありません。
複数の投信銘柄を買っている場合は、年に1度リバランスすべきことは知られていますが、気軽に買い付け金額などを変えられないことから、「つみたてNISA」ではリバランスがやりにくいです。
私は外国株式と日本株式を50%ずつで買っていますが、どうやってバランスを取ればいいのかいまだに悩んでいます。
一応、比率の再設定も好きな時にできるので、割合を計算して、年1回程度比率を1回だけ変える等の対策も必要になってきそうです。
不便3. 年度の途中からだと枠が余る
さらにもう1つの問題。
年度の途中から始めた場合、40万円を使い切れないという罠があります。
これは、「つみたてNISA」で月33,333円以上の設定ができないことと関係しています。
なんという不親切設計。
4月から始めるなら、残り9か月で月4.4万円ずつできるようにしてくれればいいのに・・・
私の利用しているSBI証券の場合、「ボーナス月コース」を併用することで、一応40万円を使い切れるようにはしてくれているようです。
ただし、10円未満の端数が出る場合は、40万円ぴったりには使い切れないとのこと(カスタマーサービスに確認)
なんだか色々と微妙です。
つみたてNISA、傾向と対策
上記のような特徴を踏まえて、つみたてNISAでは以下のように商品を買うことが良いのだろうと思い始めました。
バランス型を選ぶ
投信そのものでリバランスを行ってくれる。バランス型の投資信託を選ぶことです。
自分でリバランスするのが非常に不便なので、「つみたてNISA」ではバランス型を選ぶのがベターなような気がします。
選ぶ投信を1本にする
つみたてNISA内で1つの投資信託に限定し、特定口座で別の投信を買い、全体のポートフォリオのバランスを取る、という選択肢です。
資金に余裕がある方向けかもしれませんが、たとえばひふみ系やセゾン系など、志(こころざし)があり1本でも十分な商品なら、他でリバランスしなくてもいいかもしれません。
自動入金を設定する or 年始めに40万円をプールする
私の場合、1回入金が遅れてしまい、40万円の枠が余りましたw
そういったミスを防ぐためにも、なるべく自動入金、またはつみたて開始時に十分な資金を入金しておくなどしておきましょう。
つみたてNISA、来年に向けてのまとめ
実際のところ、あまりの不便さに「NISAに戻そうかな・・・」という気すら、沸いてきます。
とは言え、毎年NISAに120万円を拠出するよりは、40万円のほうが現実的ですしね。上手い具合に使いこなしたいです。
バランス型投信はしばらく食指が動きませんでしたが、これを機にちょっと商品を見てみようと思います。